製品情報

ADCP・ドップラーログ

ウルトラハイスピードボート

可搬型多目的ボート ウルトラハイスピードボート

ウルトラハイスピードボート

ウルトラハイスピードボート

ウルトラハイスピードボートは、ハイドロシステム開発オリジナル設計の可搬型多目的ボートです。従来の可搬型多目的ボート(HSRB)と同様に超音波ドップラー多層流向流速計(ADCP)を搭載して、作業船や橋上から曳航観測を行うことはもちろん、オプションの着脱式ラジコンユニットを装着することで、プロポ操作による移動観測や自律航行による観測も可能になりました。河川流量観測(低水、高水)、土砂動態調査等、ADCPを使用して目的に応じた観測を行うことが可能です。

 

仕様

ボート仕様

形状 トリマラン型
最大対応流速 7.0m/s
推奨使用流速 4.0m/s以下
寸法 L144cm×W120cm×H27cm(フレームを伸ばした状態)
L144cm×W82cm×H27cm(フレームを縮めた状態)
重量 13.7kg (※1)
ペイロード 38.4kg
材質 カーボンファイバー

 

外寸図

 

カラーバリエーション

お好みで赤色、黄色、ピンク色の中からお選びいただけます。


搭載機材

RiverPro ADCP

タイプ ピストン型1200kHz 5ビーム
設定方法 オート設定/コマンド設定(切替可)
測流範囲 最大±20m/s
測定レンジ 0.12m~25m
測定精度 ±0.25%または±2.5mm/s
測定層厚 2cm~5m

詳細はこちらをご覧ください。

RiverRay ADCP

タイプ フェーズドアレイ型600kHz 5ビーム
設定方法 オート設定/コマンド設定(切替可)
測流範囲 最大±20m/s
測定レンジ 0.4m~60m
測定精度 ±0.25%または±2mm/s
測定層厚 10、20、40、80cm(自動切替)

詳細はこちらをご覧ください。

 

着脱式ラジコンユニット(オプション)

 

最大船速 1.5m/s (※2)(※3)
最大対応流速 2.0m/s (※2)(※3)
推奨使用流速 1.5m/s以下
最大通信レンジ 約360m (※2)
材質 樹脂(ラジコンユニット水中部)
ポリアセタール(ラジコンバッテリーユニット)
電源 Lipoバッテリー4S/10000mAh
電源消費目安 2時間 (※4)
寸法 27cm×26cm×14.5cm(水中部)
28cm×12cm×8cm(バッテリーユニット)
重量 3kg(片側、バッテリー1個含む)

(※1)本体のみ。機器およびジグの重量除く。
(※2)見通し、天候・海象等の環境条件に依存。
(※3)気温(10-20度程度)、バッテリーが新品の場合。
(※4)流速1m/sの流況下での場合。

 

特徴

ラジコンユニット

ラジコンユニットを取り付けることにより、橋梁や船舶の有無に関わらずダムや港湾等でも自在に計測可能になりました。陸からのラジコン操作のみで観測可能なので有人船や横断ワイヤーは必要なく、少人数で安全に観測可能です。ラジコンユニットはドライバー1本で簡単に着脱可能です。

 

 

軽量で容易な持ち運び

ボディの素材に軽量で堅牢なカーボンファイバーを使用しています。2人で持ち運び、着水、回収が可能なので、現場作業の省人化になります。

※ボート本体のみ:13.7kg

※総重量:約25kg

すべての機材を組み込んだ状態で持ち運べるので、現地に到着後すぐに観測を開始することができます。

伸縮式サイドハルフレームを縮めると幅82cmになるので運搬時の省スペース化が可能です。伸縮はノブボルトを緩めてサイドハルを引っ張るだけです。

 

ライトバンサイズの車に搭載可能なので、大型車を用意する必要はありません。
※写真はハイエース搭載時

船上局とバッテリーBOXはハッチ内に収納できるコンパクトな内機です。

 

EZ-Boatシステム搭載で遠隔オペレーション

EZ-Boatシステムにより、遠隔で日本国内どこからでもADCPの操作が可能です。

ADCPのデータを取得した直後から事務所内で解析が可能なので作業時間の短縮を実現します。

さらにウェアラブルカメラを併用すると、オペレーターは現地の様子をモニターでリアルタイムに確認できます。
 
詳細はこちらをご覧ください。  

 

長時間観測が可能

Lipoバッテリーを2個搭載で、約8時間の連続観測が可能です。(※環境によりバッテリーの持ち時間は変化します。)

 

データ欠損を大幅に低減

従来製品(HSRB)では、流速約4m/sを超えるとデータ欠損が生じることがありました。

ボートの船首が持ち上がると、ADCPトランスデューサー面が空中に出てしまったり、気泡が貫入することがありました。そのため、連続的にデータが取得できないデータ欠損の一要因となっておりました。

2点の改良により、高流速下(流速6m/s)でもデータ欠損の大幅な削減を実現しました。

1. 船体の改良により、水の抵抗を軽減し、安定した姿勢をより維持できるようになりました。
2. ADCPを船尾に配置することで、船首が持ち上がってもADCPのトランスデューサー面は常に水中に位置するようになりました。

 

用途

低水流量観測

ウルトラハイスピードボートにラジコンユニットを装着し、プロポで操作して観測を行います。

現場での作業および操作はすべて陸上で完結するので、安全性の向上と現場負担を軽減できます。

作業船でウルトラハイスピードボートを曳航し観測することができます。ADCPを舷側艤装した観測よりも水面付近のデータが取得できるため、未測エリアを減らすことができます。

高水流量観測

ウルトラハイスピードボートを橋上からロープで曳航し、流量観測を行うことができます。センサーは船体の最後尾に配置されているので、流速が速く、船首が浮き上がりやすい環境下でもデータ欠損が極めて少なくなります。

 

 

オプションの移動式観測台車を用いることで、洪水時も安全に観測を行うことができます。
簡易点群地形測量

プロポ操作または曳航観測にて面的に航行して、データ取得をすることができます。ADCPのボトムトラック機能を利用した簡易点群測量に活用できます。取得したデータはマルチビーム測量のデータと結合可能ですので、マルチビームの補備測量としても利用可能です。(別途専用のソフトウェアが必要になります。)

 

オプション

VAt4

VAt4(Visual ADCP tools)は、弊社のADCP販売店として培ってきたノウハウを結集して開発されたADCPデータ後解析・ビューワーソフトウェアです。

ユーザーフレンドリーなインターフェースでスムーズな解析(コンター図、ベクトル図)やデータ出力などの流況観測に欠かせない機能が盛り込まれています。
 

詳細はこちらをご覧ください。  
移動式観測台車

橋上操作艇による観測をより安全に行うための4輪移動式台車です。電動キャプスタン搭載により、橋上からのボートの上げ下ろしや、ボートの移動を簡単に行う事ができます。人力でボートを移動させる必要が無いため、安全に観測を行うことが出来ます。

カタログダウンロード

PDFファイルを閲覧するには専用ソフトが必要です。
ソフトをお持ちでない方は、バナーをクリックして最新のAdobe Reader(フリーソフト)をダウンロードしてください。

Get Adobe Reader
ご質問やご相談を承ります。お気軽にお問い合わせください。大阪本社:TEL.06-6576-8106、東京支店:TEL.03-3652-8156 お問い合わせフォーム